参議院議員

つじもと清美

「墨田区に笑顔の種を植えよう」

料理家

えんどうミホ

「社会から食わず嫌いをなくしたい」

つじもと

遠藤さんのことは20代の頃から知っていたけれど、私の秘書になってくれたのは東日本大震災の後でした。それから7年半、いろいろ一緒にやったよね。

えんどう

はい。震災のときは、集めた生活物資を車に積んで、コツコツ被災地に届けていたんです。支援が届きづらい小さな避難所などを回りました。

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つじもと

ふだんはおっとりだけど、「ひとりでもやる」と決めたときの瞬発力や現場力がすごい。いつから「食」にこだわっているの?

えんどう

実家はいまも新潟の農家で、コメや枝豆、自家採種した在来種のナスを作っています。そのせいか、小さいころから食べることが大好きでした。食文化にも興味があって、学生の頃から世界30以上の国や地域を歩きました。市場で買い物をして、知り合ったお店の厨房に入れてもらったり、お家の台所で習ったり。

つじもと

遠藤さんの多様な人脈に驚くことがありました。

えんどう

子どもの頃から、あまりしゃべることが得意でなくて。でも「おいしい」とか「心地よい」という気持ちは共有できる。だから食を通して人とつながることは、私にとっては自然なことでした。生産者の方や土地の味を守ってこられた方、都会で店を開く方、みなさんに教わったことを通して、ひとりでも多くの人を豊かにできたらいいな、と考えてきたんです。それに、食べることは素材のいのちをいただくこと。植物も動物も快適で健康な環境で育ってほしいし、食べる時もできるだけストレスを与えたくないと思っています。私自身、調理するときには初めの段階から丁寧に手をかけるよう心がけているのは、食べることがいのちをつなぐ行為だから。

つじもと

だから食の講座などをやっていたんですね。

えんどう

地域おこしで食を通じた「地方と都会をつなぐ」交流イベントなども提案していました。企画から食材調達までやるなかで、小さな縁が広がっていくのが嬉しかったです。都内の飲食店のメニュー開発もしましたが、コロナ禍で経営が苦しくなっています。若い人が思い切ったチャレンジをできなくなっています。お店が「居場所」になっていることもあるから、地域で支えあうことができたらいいのに、とも思っていました。

つじもと

地域のNPOにも関わってきたんですか。

えんどう

特に手助けが必要な子どもや、女性の自立などの支援です。秘書として国政に関わるうちに、法律や制度を「つくっておしまい」ではダメで、困っている一人ひとりにとどくまで見届けたいと思うようになりました。

つじもと

私は25年前にNPO法を作ったので、法律を現場で活かしてくれていることがうれしい。

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えんどう

ただ、格差が広がって、当たり前の暮らしができなくなっています。そのしわよせが、子どもたちなど弱い立場の人のところに来ているのがつらい。コロナ禍で「個食」が増え、給食費が払えない子どもも増えていることも気になっています。特に学校はコミュニケーションの場、学びの場なので、そんな食の向こうにある人の想いが見えるようにしたい。そして給食無償化が必要です。

つじもと

自治体議員をめざすのも、そのあたりにあるのでしょうか。

えんどう

はい。学生時代から政治と食に関わってきて、いまようやく自分がしたいことが見えてきたように思います。ずっと住んできた墨田区を、誰もが豊かに暮せるやさしいまちにしたい。行政にはいろんな支援のメニューがあるはずですが、孤立している方にはそれすら届いていないし、説明が不十分でわからない。私は、いつもその人たちの体調にあった献立をつくり、お品書きを丁寧に書いています。食以外でもそんな役割を果たせたらよいと思っています。

つじもと

こちらから注文取りに行ったりね。

えんどう

はい。地域にとびこむのは得意なので。墨田区は「ものづくり」のまちで歴史もあって、歩いているといろんな発見があるんですよ。私は日常着としての着物が好きなので、江戸の情緒が残っているのもうれしくて。いろんな人が力を出し合い、墨田区の魅力を再発信したい

つじもと

秘書として、観光や公共交通政策にも関わってきたので、是非そこもがんばってほしい。

えんどう

誰もが利用できる公共交通は福祉であり、「まちづくり」の柱なんだと学びました。電車やバス、タクシーがあるから、お年寄りや障がいのある方が通院や買い物にいける。商店街で買い物をし、知り合いと出会って元気になる。公共交通が充実している自治体では、医療費が抑えられるというデータもあります。観光客にも墨田区のよさをもっと知ってもらうためにも、今以上に公共交通を元気にしたいです。

つじもと

「みんなを幸せにしたい」という遠藤さんのすなおな気持ちが、墨田区をもっと住みやすくしてくれるはず。私は国政で暮らしをよくする法律や制度をつくるから、遠藤さんは思いっきり墨田区にとびこんで、顔の見える一人ひとりに届けてください。それが、笑顔の種になるから。